カルトとは、特定の宗教を信じる人々が行う布教活動の手段、またはそのような人々が共通に信じている宗派に特有な思想を言います。そのような宗派では、一般的な社会では、反社会的な活動と考えられる活動を、自分達の信仰や思想の発展を目的として、実施することを厭わないと言う特徴があります。例えば、反社会的な活動には、殺人などが含まれることもあります。

カルトでは、社会的な見方で言えば、組織的に反社会的な活動を計画し、実行する危険性があります。法律に違反する行為を行うことから、国家の保安機関からすれば、反国家的な活動を行う組織と見なされ、しばしば国家の監視対象になります。

例えば、フランスで、イスラム教の教祖であるムハンマドを批判した風刺漫画を出版した、出版社が襲われ、2名の漫画家が殺害されました。この事件を起こしたイスラム教の一部の人々を、フランスは国家としてカルトに認定し、取り締る対象としました。